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東京で食べられるご当地かつ丼厳選4選

東京で食べられるご当地かつ丼厳選4選

どうしてかつ丼にはご当地ものが多いの?美味しいからこその疑問!県民は懐かしさに、非県民は珍しさに心躍らせたご当地かつ丼巡り。今回の調査を振り返りつつ、そのバラエティ豊かなご当地性を考察してみた。

どうしてかつ丼には ご当地ものが多いの?

 日本は近年稀に見るご当地グルメブームだ。しかも“ご当地かつ丼”ってやけに多くない? なんで? というハテナから、その実情に迫るべく、東京で食べられるご当地かつ丼を調査した。

 そもそもかつ丼といえば、卵でとじたものが当たり前と思っていたが、いろいろ調べてみると、どうやら違うらしい。

 全国的に卵とじカツ丼の認知度は揺るぎないが、かつ丼の元祖はソースカツ丼といわれる。大正初期、東京・早稲田にあった洋食屋『ヨーロッパ軒』で、ドイツ修業帰りの初代店主がカツレツ系の薄いカツを複数枚のせ、ウスターソースをアレンジして振舞ったのが始まり。関東大震災後、店主が故郷に戻って提供するようになると、その地域で一気に広まった。それが、福井のソースカツ丼だ。





代々木八幡の『晴れ間。』で食べたかつ丼は、まさに福井のふるさとの味。

ふくよかな ソースの味がクセになる

写真:福井のソースカツ丼 1030円

細かいパン粉をまとわせた薄切りかつを甘くふくよかなソースにくぐらせ、ご飯にのせている。シンプル極まりないのだが、実に味わい深い。福井出身の店主曰く、

「県民にとってかつ丼といえば、生まれたときからこれなんですよ」





ソースに対して、醤油を使ったかつ丼もある。新潟のタレカツだ。その味を東京で広めたとされるのが、『タレカツ神保町本店』

カツレツの流れを汲む、 香ばしい衣と甘辛醤油ダレ

写真:タレかつ丼 830円

かつは福井と同系統の薄切りで、醤油ベースの甘辛ダレがジワっと染みて旨い。ルーツは福井? の問いに、

「新潟は明治より開港都市として栄えた街。そんな背景もあり、洋食のカツレツの流れを汲むといわれています」と、店主。

カツレツを庶民でも食べられるように、と屋台から発生したそうな。うむ、キーワードはカツレツなのだろうか。





一方、会津や長野駒ヶ根は福井と同じ「ソースカツ丼」を名乗るが、やや趣向が異なる。こちらは両者ともパン粉が粗く、肉も衣も厚いとんかつ系。千切りキャベツとともに丼にのせるスタイルだ。

会津出身のご夫婦が営む『キッチンフライパン』では、現地流というデカ盛りに驚愕した。

濃厚デミグラスソースをまとう厚切り洋風系

写真:会津ソースカツ丼 特大ロース 1000円

しかもソースはソースでも、カツにはデミグラス風ソースがかかっているのだ。食べてみるとなかなかイケる。地元ではウスターソース系のものもあり、とろみのあるソースが基本のよう。大正時代から親しまれているという会津庶民の味、卵とじよりメジャーなんだとか。





岡山もまたデミグラスソースをかけてキャベツを敷くスタイル。新橋『恭恭』で食べたが、会津よりやや甘めのソースがクセになる。

フルーティなドミグラスソースが寄り添う

写真:岡山ドミカツ丼 650円(夜1000円)





小川町『河北や』で出合った山形河北町のかつ丼は、カレー風味が印象的だった。河北町の食堂ではこれが定番のかつ丼というから、ご当地かつ丼は奥が深いとしみじみ思う。

東北の小さな町で生まれたカレーが香る逸品

写真:河北カツ丼 720円




今回都内では出合えなかったが、
他にも、岐阜県瑞浪市のあんかけカツ丼、
同県土岐市のてりかつ丼、
群馬県ではタルタルカツ丼なんてものもあるらしい。

誕生パターンは様々だが、カツレツから派生したとんかつが庶民的な丼になり、地方独自の食文化と結びついて日本人の舌になじみやすく自然多発したように思う。

冷めたかつを美味しく食べるため、またご飯と親和性のある味を求めた結果、バラエティ豊かなご当地かつ丼が生まれたんじゃないだろうか。まだまだ知られていないお宝的かつ丼が全国各地に眠っているはず……


今度は各地に出かけ、ご当地かつ丼巡りをしてみたくなりました!

このグルメ記事のライター
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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