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 撮り鉄の「食」の思い出(15) 限界ローカル線・札沼線の犬駅長と「めはりずし」 2016年/2017年 撮影

撮り鉄の「食」の思い出(15) 限界ローカル線・札沼線の犬駅長と「めはりずし」 2016年/2017年 撮影

北海道に札沼線(さっしょうせん)は1日1本しか列車の来ない、始発列車が終列車。この札沼線新十津川駅では駅長犬LALAが鉄道ファンをあたたかく迎え、駅近くで食べためはり寿司には、奈良県十津川町との絆がありました。 2018年は戌年ということもあって、今年の最初は犬駅長の話題から始めましょう……。

限界ローカル線・札沼線の犬駅長と「めはりずし」 2016年/2017年 撮影

始発列車が終列車。

北海道に、1日1本しか列車のこない札沼線(さっしょうせん)という路線があります。

この、札沼線の新十津川駅では『駅長犬LALA』が鉄道ファンをあたたかく迎え、駅近くで食べた「めはりずし」には、奈良県十津川町との絆がありました。

2018年は戌年ということもあって、今年の最初は犬駅長の話題から始めましょう……。


[札沼線中徳富-新十津川 一両編成のディーゼルカーがのんびり走る]


札沼線は、もともとは札幌駅(正確には隣の函館本線の桑園駅)から、留萌本線の石狩沼田駅を結んでいた路線です。

札幌の札と、沼田の沼をとって、「札沼線」と名づけられました。


現在の終点、新十津川駅と石狩沼田駅間が廃止になったのは1972年のことです。


この札沼線が「超ローカル線」かといえば、ちょっと違っていて、札幌駅から札沼線方面に向かう列車は1日57本にも上り、中には新千歳空港駅からの直通列車まであります。

これは、札幌のベッドタウンを走るために通勤通学列車が多く、札幌駅から約30kmにある北海道医療大学駅までは電化もされました。

ただし、この駅を過ぎると、そこから先は非電化になり、1~2両のディーゼルカーが走ります。


北海道医療大学駅からの下り列車は、1日8本。

更に、浦臼駅からの下り列車は1日1本。


始発列車が終列車という状態です。

[新十津川駅に到着する列車から駅を見る。行き止まりの車止めが見える]


新十津川駅の時刻表。
列車は9:40発の1本のみ。
終着駅なので、もちろん通過列車もない。



これが鉄道ファンの気持ちに火をつけました。

休日ともなれば、1本の列車にたくさんのファンが乗ってきます。



休日の新十津川駅。
たくさんの鉄道ファンや観光客で、駅が賑わう。



そのファンを歓迎するために、近くの保育園の園児が毎日出迎えたり……。

2017年には「新十津川駅を勝手に守る会」の一員、柴犬のLALAが「駅長犬」に就任しました。


休日を中心に、やさしい目でお客さんを迎えています。


いろいろと都合もあって(笑)、毎日は出勤していないので、出勤状態を確認してから会いに行ってください。

確認はこちらのサイト『START from 新十津川 Project』から。

新十津川駅長犬LALA。
駅長の帽子が似合っている。

1日1本の列車は、ホームでお出迎え。

さて、北海道の地名にはニセコや長万部のようにアイヌの呼び名が由来が多いのですが、新○○や北○○のような地名も多く見かけます。

これは、他県からの入植者が出身の地名を付けたもの。


今回紹介する、札沼線終着駅の「新十津川」も同じ理由で、もとの土地は奈良県の山深いところにある「十津川町」なのです。


新十津川の人は、十津川を「母村」と呼んで、祖先の慰霊などで永く交流を続けていましたが、近年は地元生産物の販売や観光などで、ますます交流を深めているそうです。


新十津川駅でお会いした町の観光課の方から聞いた地元メシを求めて、駅から近い物産館に行きました。

駅から近い物産館、くじらかん。
鯨の化石が出たことから、このデザインになっています。




ここで食べたのは「とりめんセット」。

汁物は奈良県から取り寄せた三輪そうめんが入り、シイタケと出汁の関西風。
それにカシワと卵でやさしい味になっています。

値段もやさしい650円です。


そして麺椀の横にで〜んと添えられたご飯は、高菜で巻いたボリューム満点のおにぎり?

[新十津川くじらかんの「とりめんセット」]


[大きな北海道バージョン「めはりずし」。中にはおかかご飯が入っている]



これは奈良名産の「めはりずし」です。
ただし、奈良のものはもう少し小さめで、高菜を刻んであります。


北海道バージョンでは、大きさも巨大で、おかか入り。

この高菜は北海道で育てたものだそうで、北の大地で「めはりずし」も大きく育っているようです。


奈良県の十津川から遠く離れた新十津川で、「めはりずし」を通して絆を感じた旅でした……。




佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”。初めて鉄道写真を撮った小学生のころから約50年。鉄道カメラマンなのに、列車に乗ると走るシーンを撮影しにくいので、撮影の8割はクルマで移動。そんなワケで1年のかなりの期間をクルマで生活しています。ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。


 主な著作に「富士鉄」(講談社)「新幹線ぴあ」(ぴあMOOK)「鉄道ムービー入門」(玄光社)「ひつじがすき」(山と溪谷社)など多数、映像集に「感動の美景鉄道」(MAXAM)「日本の新幹線・特急」(シンフォレスト)など、担当番組に「素晴らしき日本・鉄道の旅」(BS-TBS)など

このグルメ記事のライター
佐々倉実@まとメシ

鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、お付き合いください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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