撮り鉄の「食」の思い出(17) 『SLやまぐち号』津和野、知らなかった日本三大芋煮?/2017年

撮り鉄の「食」の思い出(17) 『SLやまぐち号』津和野、知らなかった日本三大芋煮?/2017年

1979年から走り始めたSLやまぐち号、2017年から客車も3代目の新型車両になりました。先代のレトロ調を引き継いだデザインで、車内も懐かしい感じになっています。この、蒸気機関車保存運転の草分け的なSLやまぐち号、終点の津和野駅を降りると日本3大芋煮の文字が……。さっそく車内食で挑戦してみました。


『SLやまぐち号』津和野、知らなかった日本三大芋煮?/2017年

1979年から走り始めたSLやまぐち号、昨年から客車も3代目の新型車両になりました。

先代のレトロ調を引き継いだデザインで、車内も懐かしい感じになっています。

牽引する機関車は従来からのC57に加えて、D51も走り始めて、鉄道ファンの注目を集める山口線です。

[C57と、C56の2両で牽引したときのSLやまぐち号(2012年撮影)]


山口県の新山口駅から走り始めたSLやまぐち号は、島根県の津和野駅まで走ります。

津和野駅に到着したSLやまぐち号。
記念写真タイムが始まります。
(2009年撮影)



津和野駅にSLが到着したとき、見ておきたいお楽しみがターンテーブルです。

電車や、両側に運転台のある機関車と違って、SLは行きと帰りで機関車の向きを変えなくてはなりません。

そこで、到着した駅で、ターンテーブルと呼ばれる施設で方向を変えます。

小さな鉄橋に乗って、ぐるりと回る姿は、大人も子どもも見入ってしまうお楽しみの時間です。


[機関車だけ切り離してターンテーブルで向きを変えます。大きな機関車がぐるぐる回る様子は見ていて飽きません。(2009年撮影)]

駅前に、ど〜んと目立つ「日本三大芋煮」の文字を発見!


ターンテーブルを楽しみ、駅の正面を見ると、「日本三大芋煮」の文字が目に入りました。


津和野駅前にあった、
「日本三大芋煮」の文字。
(2017年撮影)


はて、日本三大芋煮とは?

「芋煮」といえば、すぐに山形は思い浮かびます。

文字の横には、写真入りで並んでいました。


・山形 中山町 芋棒煮 芋煮

・愛媛 大洲市 いもたき

・島根 津和野町 芋煮


です。

日本三大芋煮!?


う~~ん。

全国各地に、それぞれの芋煮があって、なかなか「三大」を決めるのは難しいのかもしれませんが、2016年には津和野でも三大芋煮が集まってイベントがあったそうです。


それにしても、津和野の芋煮は知りませんでした。

さといもと、焼鯛だけのシンプルなものと書いてあります。


津和野の道の駅の食堂で探してみましたが、残念ながらメニューには見つかりません……。


津和野の、道の駅。


ただ、道の駅の農作物のコーナーにはたくさんのさといもが並んでいました。


さといもがたくさん並ぶ、
地元農作物のコーナー。


とりあえず、さといも購入です。


次に行ったのは、地元のスーパーマーケット。

いつものテで、買い物中のお母さんにリサーチです。

「すみません。芋煮ってどうやって作るんですか?」

すると、連れて行ってくれたコーナーには、焼いた鯛が大量に並んでいました。

スーパーに並んでいた、
芋煮用の焼鯛。


ありがいことに、コーナーには作り方まで張り出してありました。


必要なのは、
焼鯛とさといも、
ゆず、
(あと、昆布と酒と塩と薄口しょうゆ)。



シンプルな材料をそろえました。

なお、専用の鯛がない場合は、小ぶりの鯛のワタとエラをとって、しばらく塩をしてから焼いておくそうです。

(自宅に帰って作ってみましたが、焼いた後、少し時間を置いて、締まった後のほうが良い感じです)


1日の撮影を終えて、温泉に入った後、レシピにしたがって料理タイムです。



昆布だしが煮立ってから、
皮をむいたさといもを入れ、
竹串がすっと入るくらいに煮る。

フライパンに鯛を並べて、
酒をふりかけて蓋をし、
2~3分蒸す。

煮えたさといもを、
汁ごと投入。

ことこと20分ほど煮て、
しょうゆと塩で味付け。

鯛をほぐして椀にもり、
松葉に切ったゆずをのせて完成!!

[鯛の骨からの出汁で、深い味になっていて、じつに美味しい!]




秋の津和野の味「芋煮」、勉強になりました。


スーパーマーケットで教えてくださったお母さんによると、お店で食べるよりは、祝い事などに自宅で食べることが多い料理だそうです。

作り方も簡単で実に美味しく、わが家でも、ちょっといい事があったときに作っています。





佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”。初めて鉄道写真を撮った小学生のころから約50年。鉄道カメラマンなのに、列車に乗ると走るシーンを撮影しにくいので、撮影の8割はクルマで移動。そんなワケで1年のかなりの期間をクルマで生活しています。ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。



 主な著作に「富士鉄」(講談社)「新幹線ぴあ」(ぴあMOOK)「鉄道ムービー入門」(玄光社)「ひつじがすき」(山と溪谷社)など多数、映像集に「感動の美景鉄道」(MAXAM)「日本の新幹線・特急」(シンフォレスト)など、担当番組に「素晴らしき日本・鉄道の旅」(BS-TBS)など

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

このグルメ記事のライター

鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、お付き合いください。

関連する投稿


撮り鉄の「食」の思い出(36) 天浜線で浜名湖産のうなぎ弁当&舞茸弁当/1987~2018年

撮り鉄の「食」の思い出(36) 天浜線で浜名湖産のうなぎ弁当&舞茸弁当/1987~2018年

静岡県の天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」は、もともと国鉄二俣線でした。 戦時中、海岸線に近い浜松付近の東海道本線が不通になったとき迂回できるように、浜名湖の北側をぐるっと迂回して敷かれています。 カラーリングは浜名湖をイメージした青、三ケ日みかんをイメージしたオレンジと緑色です……。


撮り鉄の「食」の思い出(35) 日本最西端の駅とカスドース 松浦鉄道/2018年

撮り鉄の「食」の思い出(35) 日本最西端の駅とカスドース 松浦鉄道/2018年

佐賀県と長崎県に敷かれている松浦鉄道、元はJR九州の松浦線。 この路線は日本最西端の駅があることでも有名です。 日本最西端の駅付近で撮影中に出会ったお菓子カスドース。一説にはカステラよりも古くに伝来されたともいわれています……。


撮り鉄の「食」の思い出(34) 目指せ! アジフライの聖地! 久しぶりの松浦鉄道訪問/1989年~2018年

撮り鉄の「食」の思い出(34) 目指せ! アジフライの聖地! 久しぶりの松浦鉄道訪問/1989年~2018年

アジフライは何をかけて食べるか論争。 ソース? しょうゆ? タルタルソース? ひとつの回答を、「長崎県松浦市は『アジフライの聖地』を目指します!」と、道の駅で宣言していた松浦鉄道の松浦でみつけました。


撮り鉄の「食」の思い出(33) 富士宮焼きそばと富士山をめぐる身延線の旅/2005年~2018年

撮り鉄の「食」の思い出(33) 富士宮焼きそばと富士山をめぐる身延線の旅/2005年~2018年

富士山と鉄道を撮影する名所のひとつが、身延線の富士宮駅付近です。富士宮といえば富士宮焼きそば。もちもちとした食感がたまりません。 そして、富士山と鉄道をいっしょに撮影する場所は関東、東海、甲信越に数多くあるのですが、そのなかでも富士山本宮浅間大社がある富士宮は撮影地としても総本山といった感じです……。


撮り鉄の「食」の思い出(32) 「栗きんとん」の食べ比べと、紅葉の中央西線/2000年~2014年

撮り鉄の「食」の思い出(32) 「栗きんとん」の食べ比べと、紅葉の中央西線/2000年~2014年

関東生まれの私には「栗きんとん」といえば、やっぱりお節料理の定番ですが、中央西線の中津川には、おいしい和菓子の「栗きんとん」があります。今年からは“中津川栗きんとん”と名乗り始めました。たくさんの和菓子屋さんがそれぞれの味を誇っています……。


最新の投稿


玉子サンドが有名な店の「絶品カツサンド」は、知る人ぞ知る逸品だ!

玉子サンドが有名な店の「絶品カツサンド」は、知る人ぞ知る逸品だ!

神楽坂『マドラグ』|京都の喫茶店『マドラグ』は、伝説の洋食店『コロナ』から受け継いだ玉子サンドが有名。神楽坂の店でしか食べられないのがこのカツサンド。


名古屋エリア限定グルメ情報(57) 地元グルメレポーターが通い詰める焼肉の名店! 天白区『天火山』

名古屋エリア限定グルメ情報(57) 地元グルメレポーターが通い詰める焼肉の名店! 天白区『天火山』

私の友人で、地元タレントの福田知鶴さんから「美味しい焼肉屋さんがあるんだけど……」と誘われて向かったのは、名古屋市東部の天白区。 知鶴さんはレポーター歴20年以上の大ベテラン、というかレジェンド。とくに美味しさを全身で表現するグルメリポートは定評があり、これまで取材で訪れた店は1万軒にものぼる……。


行列のできる伝説の老舗とんかつ店!新宿三丁目『王ろじ』

行列のできる伝説の老舗とんかつ店!新宿三丁目『王ろじ』

カツカレーは「とん丼」という名前で創業してすぐ、オリジナルメニューとして登場。カツに使用するのは脂やスジを切り落としたロース肉。


名古屋のグルメライターが語る、「これがホントの味噌かつ」だーっ!

名古屋のグルメライターが語る、「これがホントの味噌かつ」だーっ!

とんかつで忘れてならないのが名古屋の味噌かつ。味噌にくぐらせたものをイメージされる方が多いかもしれませんが、実はそればかりではないのです。現地ライターが放つ魂の叫びを聞け!「これがホントの味噌かつだ」


銀座で人気のカツサンドはバーにあった!銀座『Penthouse G.』

銀座で人気のカツサンドはバーにあった!銀座『Penthouse G.』

銀座・中央通りにあるオーセンティックなバーながら料理が充実しているこちら。なかでも料理長渾身の力作が名物の「カツサンド」。


ランキング


>>総合人気ランキング