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グルメ専門誌「おとなの週末」のグルメライターが覆面調査で食べ歩いた厳選記事を中心に紹介
【閉店】全や連総本店 TOKYO(焼き鳥/大手町)取材レポート

【閉店】全や連総本店 TOKYO(焼き鳥/大手町)取材レポート

焼鳥とひと口にいっても、地方地方でそれぞれ独特の味わいがあるのは好き者ならば当然の知識。そして全部食べたいのも好き者の夢。でも遠征ってワケにもね……てな悩み、大手町で、ハイ、解決っす!

※閉店※全や連総本店 TOKYO(最寄駅:大手町駅)

タレ、辛子、味噌、豚……ご当地焼鳥は百花繚乱!

店がデ、デケェ~! !

 普通、街の焼鳥屋さんっていったら、こじんまりした店で、その片隅の窓を開けた焼き台から、夕暮れの商店街に香ばしい香りをプワ~ンと漂わせ、嗅いだオヤジがヨダレを流す……そんな今までの概念を完全に覆す店舗形態。

 しかしそれでいいのだ。なにしろここは、その存在自体が既存の街の焼鳥屋さんの概念を完全に超越しているからだ!

 なにしろ北は北海道から南は九州まで、全国7カ所の個性的なご当地焼鳥の名店(! !)の味が一カ所で味わえるという、まぁ焼鳥好きならば、想像するだけでヨダ
レがジュルジュル~と喉の奥から湧き出るようなお店なのだ! 

 いわば日本の焼鳥文化を伝導する殿堂。

 そう考えると、この巨大店舗は殿堂と呼ぶにふさわしいし、想像だけでヨダレジュルリなら、焼鳥の香りを漂わせる必要もなし。大手町って場所も殿堂っぽい。

 なんて前書きは以上で、さっそくヨダレを口一杯にしながら入店!

 まぁこの店に初めて入ったならば、マストオーダーしなきゃならないのは、『ご当地食べ比べセット』(1512円)だ。

ご当地食べ比べセット
1512円

右上から反時計回りで「焼鳥 まる屋」、「焼とりや ちくぜん」、「焼とり 鉄砲」、「焼とり たつみ」、「やきとりの一平」、「鶏料理 鳥安」、「やきとり ひびき」


愛媛・今治「焼鳥 まる屋」
鉄板で焼き、串に刺ささない焼鳥界の異端児! 重しで圧力をかけたカリカリの鳥皮は、食べ続けることをやめることが不可避!

山口・長門「焼とりや ちくぜん」
ガーリックパウダー(もちろんテーブルに常備)を振りかけて食べるのがマストな食べ方という、長州男児ここにありな破壊力

福岡・久留米「焼とり 鉄砲」
豚の各種部位を使ういわば焼きとんだが、部位の呼び名が「ヘルツ(心臓)」「ダルム(大腸)」とドイツ語だ。柚子胡椒とともに

北海道・美唄「焼とり たつみ」
ニワトリの各部位を一度茹でてから、玉ネギをネギマにして焼く。味付けは塩コショウなので、ダイレクトにくるぜ、鶏の美味しさが

北海道・室蘭「やきとりの一平」
豚ロースと玉ネギを甘辛いタレで焼いた、濃厚でガツンとくる、そして身体の温まる味。洋がらしと食べるとさらに深い味わい

福島・福島「鶏料理 鳥安」
福島県のブランド鶏「伊達鶏」を使用した、ザ・焼鳥。つくねだけは、福島の地鶏や銘柄鶏4種類をブレンド。がんばれ福島!

埼玉・東松山「やきとり ひびき」
なんといっても豚のカシラで有名な関東焼鳥の雄!! 関東以外の人はぜひ喰ってほしいなぁ~、もちろん名物の辛い味噌をつけてね

 タレか塩か? 鶏か豚か? という焼鳥の基本的多様性はもちろん、味噌だの柚子胡椒だの辛子だのといった薬味的に付ける添え物の数々、さらには串にすら刺さっていないというサプライズな品までがワンプレートになった、こりゃもう日本の焼鳥世界の曼陀羅再現皿! !

 この中から好みのご当地焼鳥を見つけ、その後はその好みの焼鳥を集中的に攻め、それに合った酒で味わう。そりゃあ最高。

 しかし、それ以上に焼鳥的悦楽を追求した、この店でしかできない食べ方がある。焼鳥と酒のマッチングどころか、各地の焼鳥のマッチングを楽しむのだ!

 個人的に感動の域まで達したマッチングは、豚ロースにタレ味で濃厚な室蘭焼鳥を食べては、その合間合間に、鳥皮を圧力かけて焼くことで脂が落ちてカリカリッとなり、さらに塩味なんでサッパリしてる、串に刺さってない今治焼鳥の皮をつまんでは、そのまた合間合間に酒をチビチビというより、もうたまらずにグビグビいっちゃう組み合わせ! !

 もう幸せすぎて涙が出たよ!

 こんな組み合わせを各自お好みで見つけてみなさいな。もうなにもいうことないでしょ? 

 焼鳥を食べまくり、もう当分焼鳥は食べなくていいか? と思って店を出たが、家帰って寝る頃に、すでにあの組み合わせが食べたくなっている。おそるべしこの店、さらに敬服すべき日本の焼鳥!!

※閉店※全や連総本店 TOKYO

[住所]東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル地下2階 [TEL]03-3231-7705 [営業時間]11時半~14時、17時~23時(土・日・祝12時~22時)※ランチタイム有  [休日]無休 [交通アクセス]地下鉄丸ノ内線など大手町駅E1出口直結

電話番号 03-3231-7705
2017年6月号発売時点の情報です。
このグルメ記事のライター
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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