至福の鯖百選[7] 塩鯖の聖地・鳥取発 元気になれる「最強のサバ食堂」

至福の鯖百選[7] 塩鯖の聖地・鳥取発 元気になれる「最強のサバ食堂」

鳥取市のサバ消費量は、全国5位。地元民が愛してやまないのは、100年の歴史があるといわれる「因幡の塩鯖」。そして、そんなサバで町を盛り上げているのが、市内の飲食店などで結成された「鳥取鯖食推進研究会」だ。


塩鯖の聖地・鳥取発 元気になれる「最強のサバ食堂」


鳥取市のサバ消費量は、全国5位。

そして地元民が、愛してやまないのは「因幡の塩鯖」だ。

鳥取県東部・因幡地方の伝統食「因幡の塩鯖」は、サバを背開きにして身に塩をふったもので、100年もの歴史がある。

その本場は日本海に面した漁港・酒津。

「徹底した血抜き」、「塩は手振り」というその技は、プロたちからも日本一といわれるほど!

[酒津での「因幡の塩鯖」の加工風景。サバの血抜きを徹底的に行った後、1匹ずつていねいに手作業で塩を振る]



そんなサバで町を盛り上げているのが、市内の飲食店などで結成された「鳥取鯖食推進研究会」。

塩鯖に情熱を燃やすメンバーが「ごちそうサバ」「お疲れサバ」を合言葉に、塩鯖創作料理の提供を行うほか、塩鯖を楽しむ「SHIOSABAR」「塩鯖感謝祭」などのイベントを実施している。

全国のサバグルメが集う祭典「鯖サミット」でも、研究会のサバグルメは、毎年絶大な人気を誇る。



「因幡の塩鯖は、バツグンの旨みが魅力。すばらしい加工技術で完成しています。鳥取の誇りです!」と熱く語るのは鳥取鯖食推進研究会会長の山本有希さん。

いつなんどきもとびっきりの「サバらしい!」笑顔で鳥取の塩鯖、サバグルメをアピールする熱烈な「塩鯖ジェンヌ」だ。

そんな山本さんがオーナーの「とって食べる食堂 やまもと」も、「サバ愛全開」!

[山本有希さん。いつもとんでもなく元気。絶対サバパワーの成せる技に違いない。
薬膳アドバイザーの資格も持ち、メニューに反映]


やまもとは、創業30年、地元で根強い人気を誇る食堂だ。

鳥取の食材にこだわった多彩なお惣菜を自由に選んで食べるスタイルで、健康面を配慮して薬膳の知恵も取り入れたヘルシーなメニューも多くそろう。

鳥取人のサバ好きを反映して、オープン当初からサバメニューは充実。

日替わりでさまざまなサバ料理が登場する。

[やまもと珠玉のサバメニュー。ベテランのお母さんたちが愛をこめて調理]

白めし心に火をつける、やまもとのサバメニューをご紹介♪


まずはやはり、『塩さば』! 

もちろん酒津加工の「因幡の塩鯖」をこんがり焼き上げてある。

[こんがり焼きあがった「塩さば」。あふれる旨味がたまらない!]



ひとくちかじると、ジュワッと広がる脂、ホクホクの身、絶妙な塩加減、口の中を支配するような旨み。

うーん。

鳥取マジック!


そして、塩鯖をさっぱりと楽しむなら「塩鯖の南蛮漬け」。

小麦粉をまぶしてふっくら感を残すべくサッと揚げた塩鯖を、やまもと特製の南蛮酢に一晩漬け込んだ一品だ。

[マイルドな酸味で心地よくいただける「塩鯖の南蛮漬け」。たっぷり野菜がうれしい]


健康によいサバで元気になってもらいたい! 

だからさらなるパワーチャージのために「野菜もしっかり食べてほしくって、サラダ感覚に仕上げました」と山本さん。

たまねぎ、にんじん、ピーマンがたっぷり。

やさしい酸味の南蛮酢がしみたほっくりしたサバと、野菜。

山本さんの愛もしみこんだ、体の底から元気になりそうな味わいだ。

やまもと定番のメニューといえば「サバの煮付け」と「サバの味噌煮」


「ごはんを美味しく食べるための味付け」(山本さん)というだけに、どちらも、とことんこだわったレシピだ。

[とろっとした身がたまらない「サバの煮付け」。ごはんが加速すること間違いなし]


サバの煮付けは、地元の濃口しょうゆをベースに、ざらめでコクを出した煮汁で炊く。

とろっ、てりっとしたサバ。ごはん、ごはん。

[サバの味噌煮。白すりごま香る、濃厚な煮汁がサバの旨みをバツグンに引き立てる]


サバの味噌煮は、「汁だく」が、やまもと流。

味の決め手は、たっぷりの白すりごま。

サバは煮詰めずに仕上げる。

白すりごまの風味をまとった、ホックリしたサバの身。

ごはん、ごはん。

旨みの出た煮汁でまた、ごはん、ごはん!

なんだか、どんどん楽しい気持ちになってくる♪

[さまざまなお惣菜を自分で選べる「やまもと」。丼やラーメンもある。お酒も提供。黒ゴマたっぷり、アンチエイジングにうれしい「薬膳黒担々麺」も人気メニュー]



サバメニューはほかにも、フライ、竜田揚げ、粕汁、酢煮などがある。

どれも、どこか懐かしい「おふくろの味」だ。

笑顔になる&癒される&元気になる!


近所にあったら通いつめそうな「からだが喜ぶサバ食堂」。

ぜひ、足を運んでみて!

とって食べる食堂 やまもと
[住所]鳥取県鳥取市商栄町202-2
[TEL]0857-30-4224
[営業時間]朝9時から深夜0時まで







池田陽子(いけだ ようこ)
サバファンの集い「鯖ナイト」や、日本中のサバ好きが集まる「鯖サミット」などの活動を担う「全さば連(全日本さば連合会)」広報担当/サバジェンヌとして活躍。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)、『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)、『春夏秋冬ゆる薬膳。』(扶桑社)、「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!(青春出版社)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など。『サバ薬膳簡単レシピ』(青春出版社 2月20日発売)

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

このグルメ記事のライター

関連するキーワード


サバジェンヌ 定食

関連する投稿


至福の鯖百選[6] 「もう1杯」が無限になる!?  ビールに最強の「サバグルメ」でカンパイ!

至福の鯖百選[6] 「もう1杯」が無限になる!? ビールに最強の「サバグルメ」でカンパイ!

ここしばらく「サバグルメ洋風化現象」が起きているなか、「サバと洋酒」シーンがもっと盛り上がってもいいはずだ。 サバと洋酒を極めなければ!と思っていた矢先に、ビッグニュースが飛び込んできた。なんと、キリンビールのビアレストラン『キリンシティ』が最高にビールに合う「サバ料理」を開発! これは行くしかない!!!


至福の鯖百選[5] 加速する「サバ加工品おしゃれ化現象」の決定版? 衝撃のおしゃれサバ干物がデビュー!

至福の鯖百選[5] 加速する「サバ加工品おしゃれ化現象」の決定版? 衝撃のおしゃれサバ干物がデビュー!

サバ缶ブレイクの発端ともいえるのが、パッケージデザインや味付けを工夫した「おしゃれサバ缶」の登場。 そして、2018年12月。加速する「サバ加工品おしゃれ化現象」の決定版ともいえる、画期的なサバグルメがデビューした。 「アタラシイヒモノ サバ」。衝撃の「おしゃれサバ干物」である。


至福の鯖百選[3] 水揚げの1パーセント! ミラクルな美味しさを堪能できる 「銚子極上さば料理祭」開催中!

至福の鯖百選[3] 水揚げの1パーセント! ミラクルな美味しさを堪能できる 「銚子極上さば料理祭」開催中!

サバ水揚げ量日本一を誇る千葉県銚子市。そのなかでも、最も脂がのった秋に水揚げされる、700グラム以上の大型サバが「銚子極上さば」。 漁獲量全体のたった1パーセントという貴重なサバがとことん楽しめる「第9回 銚子極上さば料理祭」が開催中……!


おっさん女子の吉祥寺パトロール(72) 師走に、吉祥寺的ファストフードを考えてみた、件

おっさん女子の吉祥寺パトロール(72) 師走に、吉祥寺的ファストフードを考えてみた、件

とうとう師も走る季節がやってきますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 師走の吉祥寺は基本、混んでいます……。クリスマスシーズンの吉祥寺はとにかく大騒ぎです。 そんなとき、どこに行くのか? 今回は、おっさん女子が独断で考える吉祥寺的ファストフードの店をご紹介だ! 


至福の鯖百選[2] サバ×ドライフルーツ!?  焼津発おしゃれすぎる「サバグルメ」

至福の鯖百選[2] サバ×ドライフルーツ!? 焼津発おしゃれすぎる「サバグルメ」

静岡県焼津市といえば、マグロ、カツオのイメージが強いかもしれないが、じつはサバもスゴい。 そんな焼津市「岩清」から、先月、とんでもなくおしゃれな鯖グルメがデビューした。その名は「鯖デリ」。 コンセプトは「パンとワインに合う鯖料理」。これがもう、胸がキュンキュンするほど日本一「女子力」が高いサバ商品だ!!!


最新の投稿


目黒の焼き鳥・鶏料理『やきとり 阿部』

目黒の焼き鳥・鶏料理『やきとり 阿部』

坊主頭にねじり鉢巻きが清々しい、店主の阿部友彦さん。目黒の名店「鳥しき」で修業を積み、2016年に独立。


おっさん女子の吉祥寺パトロール(84) タピオカ・バブルの吉祥寺だけど、本命の台湾カフェはあそこだろ! の件

おっさん女子の吉祥寺パトロール(84) タピオカ・バブルの吉祥寺だけど、本命の台湾カフェはあそこだろ! の件

世の中の台湾フードブームは下火なのかもしれない。しかし吉祥寺は今がピークなんだよ! 都心より遅いんだよ(涙)。吉祥寺は武蔵野市だからね……。 そんなワケで、吉祥寺は、タピオカ・バブルなのである。タピオカミルクティー&台湾スイーツの店が、多すぎなんだよ! もう……! という状況である。


赤坂の焼き鳥・鶏料理『赤坂焼鳥 鳳』

赤坂の焼き鳥・鶏料理『赤坂焼鳥 鳳』

幅広い種類の日本酒やワインとともに、伊達どりや水郷赤鶏、シャモロックなど店主が選び抜いた銘柄鶏・地鶏の串を深夜遅くまで味わえる。野菜串を含んだ6本をいただく「みすじコース」は、ひとりからでも気軽に頼めるのがうれしい。


名古屋エリア限定グルメ情報(63) 家族連れで利用できる本格イタリアン。名古屋・天白『イタリア料理 リベルタ』

名古屋エリア限定グルメ情報(63) 家族連れで利用できる本格イタリアン。名古屋・天白『イタリア料理 リベルタ』

「今日はイタリアンな気分!」と思っても、子供や両親を連れての食事は、どうしても回転寿司やファミレスなどになりがち。やはり、家族でイタリアンというのはハードルが高いのか……?  名古屋市天白区の閑静な住宅街にある『イタリア料理 リベルタ』は、そんな要望に応えてくれる店だ。


大門の焼き鳥・鶏料理『焼鳥 ふくなが』

大門の焼き鳥・鶏料理『焼鳥 ふくなが』

隠れ家のような小さな店構えながらも、こだわりの酒と、ひと手間ふた手間かけた焼鳥で客を魅了する。焼き台に加工備長炭を隙間なく敷きつめることでムラ無く焼き上げ、鶏の肉汁をギュッと閉じ込めた自慢の串には信玄どりを使用。


ランキング


>>総合人気ランキング