MENU
グルメ専門誌「おとなの週末」のグルメライターが覆面調査で食べ歩いた厳選記事を中心に紹介
撮り鉄の「食」の思い出(46) 春の萩でコウイカと夏ミカンスイーツ/2018年

撮り鉄の「食」の思い出(46) 春の萩でコウイカと夏ミカンスイーツ/2018年

2018年の春に、山陰本線の萩に行ってきました。 撮影の目的は、この2017年に走り始めた観光列車「〇〇のはなし(まるまるのはなし)」です。 車内でオリジナルの弁当やスイーツも食べられる列車なのですが、「〇〇のはなし」。それにしても変わった名前の列車です……。

春の萩でコウイカと夏ミカンスイーツ/2018年


2018年の春に山陰本線の萩に行ってきました。

撮影の目的は、この前年に走り始めた観光列車「〇〇のはなし(まるまるのはなし)」です。

車内でオリジナルの弁当やスイーツも食べられる列車なのですが、今回は急遽向かったため、3日前までの弁当予約が取れず走行写真の撮影になりました。

「〇〇のはなし」。

それにしても変わった名前の列車です。

幕末からの歴史の話などなど、いろいろな話のある地域を走ること。

は=萩、な=長門、し=下関 と、列車が走る町の名前も由来だそうです。

古い車両からの改造ですが、外観が美しい。

赤と緑を基調としたグラデーションに「夏みかんの花」と「ハマユウ」があしらわれています。

シックなデザインで、お気に入りの列車になりました。

[山陰の観光列車「〇〇のはなし」(2018年撮影)]


山陰本線は、海のきれいな路線です。

海岸の砂が白いこともあって、エメラルドグリーンの風景を楽しめます。

この列車も、きれいな海によく似合います。

[エメラルドグリーンの日本海によく似合う(2018年撮影)]


「〇〇のはなし」は主に、週末に一往復のみ走ります。

この列車に限って撮影すると、上り列車撮影後、下り列車が来るまで少時間ができました。

萩の町に来るのは久々のうえ、桜のきれいな時期だったので、町の散策です。


まずは、町はずれにある萩城址です。

入場料は210円。

お堀沿いの桜も、城内の桜並木もきれいに咲いていました。

日曜日だったのですが、人出も多くなく、少なくなく、散策にはちょうど良いくらいでした。

[萩城址のお堀の桜(2018年撮影)]

[萩といえば毛利元就。銅像も桜の中(2018年撮影)]


[石垣の前では看板猫がウエルカム(2018年撮影)]



萩は禄を失った武士の救済のために、明治初期に夏みかんの栽培を始めた土地。

萩城址近くで売っていたソフトクリームも、もちろん夏みかん。

すっきりとした味でした。

[萩城址近くの売店で買った夏みかんソフト(2018年撮影)]


2015年に、世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」。

山口県を含む、8県11市の23の施設です。

萩の城下町も、このひとつに数えられています。

もちろん私は、世界遺産に登録されてから萩を訪れるのは初めて。

きれいに保存された街並みをのんびりと歩きます。

白いなまこ壁や黒板塀で囲まれた路地には風情があります。

維新の志士ゆかりの地や、旧家など回っているうちに、あっという間に時間が過ぎました。

城下町では、一息つくのに夏みかんジュースをいただきました。

こちらも、萩城址と同様にちょうどよい人出で、くつろげる町です。

[萩の城下町、黒壁の路地(2018年撮影)]

[城下町でいただいた夏みかんジュース(2018年撮影)]

[ジュースはその場で手絞り(2018年撮影)]


散策を終えてから午後の撮影。

下関に向かう「〇〇のはなし」を撮影して、本日の撮影は終了です。

その後、道の駅「萩しーまーと」に立ち寄りました。

かなり規模の大きな道の駅で、海鮮系のレストランが3軒、鮮魚店や総菜屋、お土産店など充実しています。

[道の駅「萩しーまーと」(2018年撮影)]

[店内も広く、充実(2018年撮影)]


最初はレストランで夕食……と考えていたのですが、鮮魚売り場でイカに目が留まりました。

模様もくっきりしていて、見るからに新鮮なコウイカ。

食べたい!

お店でお願いすると、皮と内臓をさばいてもらえました。


[見るからにおいしそうなコウイカ(2018年撮影)]

[この状態で購入(2018年撮影)]


隣に置いてあったカレイも、200円で安い!

いっしょに購入です。

[子持ちカレイも購入(2018年撮影)]


お風呂にも入って、のんびりとしたところで車内料理開始です。

子持ちカレイは、そのまま煮付けにします。

フライパンに敷いたアルミホイルの上に乗せ、多めのお酒と醤油、ショウガを入れ、アルミホイルを軽く閉じて蒸し煮にするだけ。

[お酒と醤油、ショウガで煮る(2018年撮影)]


5分ほど煮て、少し蒸しておけば完成です。

普通の煮魚に比べると蒸し方が少ないのですが、身がふっくらとして、新鮮さがわかる味になりました。


[蒸し煮にして完成!(2018年撮影)]


続いて、一目ボレしたコウイカです。

さて、どう料理してやろうか!!


まずは刺身。

これはハズせません。

身の厚さは感動もの。

刺身にしては、やや細めに切りました。

まあ、こりこりとした食感、噛めば噛むほどさわやかなイカの味が広がります。

ものすごくおいしい!

もう、コウイカ万歳です。

[身の厚いコウイカ、ものすごくおいしい(2018年撮影)]


気を緩めると、刺身で全部食べてしまいそう……。

気持ちをしっかり持って、2品目にかかります。

春っぽい料理にしたくてブロッコリーを買ってきました。

茹でたブロッコリーと、コウイカの太めに切った身とゲソを合わせて軽く炒めます。

オリーブオイルと塩コショウ、軽くパルメザンチーズを振って、ミニトマトを加えて「春のアオリイカ炒め」完成です。


イカの味や食感も、刺身とは違って濃厚になり、こちらもおいしくできました。

[調理は軽く炒めるだけ(2018年撮影)]

[春のコウイカ炒め完成(2018年撮影)]


続いてシメの一品。

コウイカのエンペラや、刺身にしたときの切り落としなどを細かく刻みます。

ブロッコリーの芯も粗みじん切りに。

レトルトご飯に乗せて、ショウガとバター、少量の水と醤油を加えてしばらく煮込みます。

ほどなくして、コウイカの残り物リゾット完成です。

コメ全体にふわっとしたイカの味が広がり、ブロッコリーのサクサク感……と、自分ながらによくできました!


[シメの一品料理開始(2018年撮影)]

[コウイカの残り物リゾット完成!(2019年撮影)]



最後まで楽しめた萩の海の幸。

昼間の夏みかんスイーツ。

ゆっくりと楽しめた、山陰、萩の春の1日でした。







佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

このグルメ記事のライター
佐々倉実@まとメシ

鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、お付き合いください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
関連記事
西武沿線で生まれ育った私が小学校3年のころ、さっそうと登場した初代西武特急「レッドアロー」。いやあカッコよかった! 目をキラッキラさせて見ていました。 そして2019年3月、ついに3代目西武特急「Laview(ラビュー)」がデビューします。  一般公開に先駆けて2月に行われた報道公開に参加させていただきました!
更新: 2019-03-04 16:00:00
長野県と新潟県を結ぶ大糸線は2つの会社にまたがっていて、それぞれまったく様子が異なります。 今回のテーマは南小谷駅~糸魚川駅の電化されていない区間、北アルプスに端を発する姫川に沿いを走る路線。そして、糸魚川駅近くのスーパーマーケットで見つけたのは“幻魚”と書いて“げんぎょ”。なかなかのお味でした……。
更新: 2019-02-26 16:00:00
茨城県のひたちなか海浜鉄道は常磐線に接続する勝田駅から海岸に近い阿字ヶ浦駅までを結ぶ電化されていないローカル線。この鉄道の魅力のひとつは、多彩な列車が走っていること。 それに、ひたちなか海浜鉄道の途中駅、那珂湊駅はネコの駅として有名です。 そんなマニアック情報に加え、今回の旅の目的は、あんこう鍋です……。
更新: 2019-02-15 16:00:00
青森県の黒石駅に向けて走る鉄道は、弘南鉄道(こうなんてつどう)弘南線。終点にあたる黒石市は、青森市の南で弘前市の東側にある人口3万人強の町です。そしてこの街に、食べれば食べるほどクセになる「黒石つゆ焼きそば」があるんです……。
更新: 2019-02-07 16:00:00
ストーブ列車と地吹雪で有名な津軽鉄道は、その名の通り津軽平野を走ります。 冬将軍の力が強くなると、地吹雪も強烈に吹き荒れます。 いったん降り積もった雪は低温でサラサラ。それが北風で飛ばされて地吹雪になります。 こんな地吹雪の中を走るストーブ列車、かっこいいです……。
更新: 2019-01-31 16:05:00
最新の投稿
 伊勢佐木町商店街の関内駅側出入口から野毛へと抜ける道すがらの一角こそ“バーの街”とも呼ばれる吉田町。そこで木と鉄格子のワイルドなファザードで待ち受けるバー。
更新: 2019-03-22 18:00:00
手軽につまめるファストフード感覚の〈いなり寿司〉。基本がシンプルなだけに、その組み合わせはある意味無限大!ぜひ色々取り揃えて、食べ比べたい。ニューウェイブが増えている東京都内のいなり寿司をご紹介!
更新: 2019-03-22 13:55:22
手軽につまめるファストフード感覚の〈太巻き〉。基本がシンプルなだけに、その組み合わせはある意味無限大!ぜひ色々取り揃えて、食べ比べたい。具だくさんが楽しい東京都内の太巻きをいろいろご紹介!
更新: 2019-03-22 13:55:40
 “バーの街”吉田町を、大きな窓から見下ろすようにたたずむこの店のテーマは「バー未経験の女性がひとりで安心して来られる店」。それもそのはず、オーナーは女性バーテンダー!ならではの洗練された空間だ。
更新: 2019-03-21 18:00:00
 昼夜で名称こそ異なるが、このコースが昼夜共に1620円という衝撃価格!メインは週替わりで、ポークのコルドン・ブルーや肉汁あふれるハンバーグなど、フレンチの技法を駆使した実直な仕事が伺える料理が登場する。
更新: 2019-03-20 12:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt