MENU
グルメ専門誌「おとなの週末」のグルメライターが覆面調査で食べ歩いた厳選記事を中心に紹介
名古屋グルメ_オリジナリティあふれる薬味とだし汁で味わう『花かるた』の海鮮ひつまぶし/名古屋エリア限定情報(87)

名古屋グルメ_オリジナリティあふれる薬味とだし汁で味わう『花かるた』の海鮮ひつまぶし/名古屋エリア限定情報(87)

今回紹介する創作系ひつまぶしは、うなぎを使った元祖を凌ぐ完成度かもしれない。 しかも、そのひつまぶしを作った店は名古屋駅からすぐ。全国から訪れる人々に新たな名古屋名物として発信するにはぴったりの立地。それが名古屋駅太閤通口から徒歩1分の『名駅 宴処 花かるた』である。

オリジナリティあふれる薬味とだし汁で味わう『花かるた』の海鮮ひつまぶし


薬味やだし汁でさまざまな味が楽しめる「ひつまぶし」。

名古屋めしのブームとともに和牛や名古屋コーチン、天ぷらなどを使った創作系も数多く登場した。

私もこれまで幾度となく取材してきた。

そのたびにアイデアと味に驚いたことを今でも覚えている。


今回紹介する創作系ひつまぶしは、うなぎを使った元祖を凌ぐ完成度かもしれない。

しかも、そのひつまぶしを作った店は名古屋駅からすぐ。

全国から訪れる人々に新たな名古屋名物として発信するにはぴったりの立地。

それが名古屋駅太閤通口から徒歩1分の『名駅 宴処 花かるた』である。


「もともと、うなぎのひつまぶしはメニューにありました。
とくに県外から来られたお客さんには人気でした。
が、ウチでしか食べられないひつまぶしがあってもいいのではと思って、試作と試食を繰り返して完成させました」と、
店長。



「海鮮ひつまぶし」(2380円・税別)がそれだ。

海鮮というだけに、マグロやサーモン、鯛など5種類以上の魚介がたっぷり。

ビジュアルは「ばらちらし」と似ているが、味はまったく違う。

「いちばん苦労したのが、たれの味付けでした。
醤油だとそれこそばらちらしや海鮮丼と変わらなくなってしまいます。
そこで醤油をベースに豆板醤やごま油、砂糖などを合わせて自家製の甘辛だれを作りました。
また、ご飯もだし汁をかけたときの相性を考えて、愛知県産の白米と十八穀米をブレンドしました」(店長)


私がこれまで取材した創作系ひつまぶしの薬味は、ネギと刻み海苔、ワサビと、ほとんどが元祖を踏襲していた。

が、この海鮮ひつまぶしはまったく違う。

愛知県鬼崎産の焼き海苔と愛知県篠島産のじゃことガリの和え物、愛知県日間賀島産真蛸の柔らか煮を薬味として使用する。

すべて地元産というのもすばらしい。


「当店のコンセプトが地産地消なんです。
できるだけ地元産のものを使い、その美味しさを伝えていきたいと思っています。
それと、一人鍋用のコンロが付くのも海鮮ひつまぶしの大きな特徴です。
このコンロでだしの入った土瓶を温めて、熱々をいただくことができます」(店長)


また、焼き海苔をコンロで軽く炙ると、パリッとした食感と香ばしい風味が楽しめる。

コンロを付けると、いいことだらけなのである。


しかも、だし汁は鰹と愛知県三河産アサリをブレンド。

うなぎの場合、タレの味が濃いため、鰹のみを使っただしになるが、アサリの濃厚なコクと香りが海鮮の旨みを引き立てるのである。

もちろん、お猪口に注いで吸い物代わりに楽しむのもアリだ。


食べ方は元祖とほぼ同じ。

まず、1杯目はそのまま。

卵黄をよく混ぜて海鮮にからめるのがポイントだ。


2杯目は好みの薬味をのせて。

前にも書いたが、焼き海苔はコンロで炙った後、手で細かくちぎってのせると、さらに美味しく食べられる。


3杯目はコンロで温めただし汁をかけてお茶漬け風に。

自家製の甘辛ダレと鰹、アサリをブレンドしただし汁はとても相性がよく、最後まで飽きることなく美味しく食べることができた。


創作ひつまぶしとしては後発ゆえに、どの店も手を付けなかった薬味とだし汁をもゼロベースで見直したことは革命的なことだと思う。

この海鮮ひつまぶしが新たな名古屋名物になることを願ってやまない。



名駅 宴処 花かるた
[住所]愛知県名古屋市中村区椿町16-22
[TEL]052-452-7730
[営業時間]11時半~14時半(14時L.O.)※祝日はランチ休、17時~24時(23時半L.O.)※金・土・祝前日は~24時半(24時L.O.)
[定休日]無休








永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。


このグルメ記事のライター
永谷正樹@まとメシ

名古屋メシの専門家として、実際に食べてみて本当に美味しかったものや、名古屋のグルメ事情について、好き勝手に書き綴る。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
関連するキーワード
関連記事
「僕の行きつけの店のカレーラーメンを紹介しますよ」と言うのは、『異世界駅舎の喫茶店』や『うみゃーがね!名古屋大須のみそのさん』など、名古屋めしをテーマとした小説や漫画原作を手がける作家兼名古屋めし専門料理研究家のSwind(スインド)さん。 その店は、愛知県・知多半島の付け根あたりに位置する東浦町にある『あっ晴れノ山は高らか!!緒川店』だった……。
札幌や函館、喜多方、名古屋、博多など日本各地のご当地ラーメンを名古屋駅構内に集めた『名古屋驛麺通り』に、この11月、青森の人気店『長尾中華そば』がオープンした。 名古屋では東北のラーメンにあまりなじみがないがゆえに、早くも行列店になっている。
5、6年前、名古屋では空前のビストロブームが巻き起こった。 その後、そのブームはひと段落していたのだが、名古屋駅の近くに比較的新しい、話題のビストロがあると聞いて、食べに行ってきた。 名古屋市西区名駅2丁目にある『BISTRO Ciel (ビストロ シエル)』がそれだ。
穴場店は都心よりも郊外にある、というのが私の持論。ってことで、またまた穴場店を見つけてしまった。 今年7月、名古屋市北部に隣接する北名古屋市にオープンした『うなぎの中庄』がそれだ。ここは創業90余年の老舗うなぎ卸問屋『中庄商店』の直営店。 ゆえに、確かな目利きで仕入れたうなぎには絶対の自信を持っている……。
1759views 名古屋めし
数ヵ月前、一度引退を宣言した寿司職人から電話があった。 「60歳になって、もう一度、寿司職人として仕事ができたらと思って……」。 また、あの人が握る寿司が食べられると思うと、わくわくした。 そして、今年7月1日。中区錦3丁目に『鮨 古川』はオープンした。 メニューは「おまかせ」(8000円)のみ……。
サラリーマンがホッピーを酌み交わすここは、どう見ても大衆酒場。だがしかし、しかしですよ、テーブルには焼きとんとビストロ料理が共に並び、手渡される手書きリストにはレアなワインまでズラリ。
ユニークな素材をそれぞれ異なる餡で包んだ菓子9種類。抹茶餡+黒糖焼酎に漬け込んだレーズン、生姜入り白餡+蜂蜜餡など斬新な組み合わせだが、素材の味が餡と見事に馴染んでいる。
「マグロが好きで寿司職人になった」と話す店主の本多さんが頑なにこだわり続けるのは、大間をはじめ日本近海で獲れる天然物の生本マグロ。色、艶、弾力、脂のり、それらを納得して仕入れる築地一の上物は神々しいまでに美しく、部位に切り分けて丁寧に処理を施す柵取りは「自分でやらなきゃ気が済まない」と笑う。
JR東日本を利用している人にはおなじみのコンビニ、ニューデイズで購入したのが、今回紹介するアマタケの「サラダチキン ランチ」シリーズ。 目指したのは「主食になるサラダチキン!」で、ピザ味、鶏めし味といった炭水化物系のフレーバーを採用することで、主食を食べている気分になれるというものだ。
306views 脱メタボ
『池田商店』の2号店としてオープン。名物の炊き餃子はすべて店で手包みし、1人前6個。

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt